私は、慢性的な鼻炎を患っているためか、結構な頻度で鼻を咬んでいます。
ところが、特に鼻水が出ているわけでもないのに、やたらと鼻の奥が痒くなり、人目をはばからず掻いたり鼻をかむ機会が増えて、鼻の違和感を感じていましたので、耳鼻科で見てもらう事にしました。
その結果、乾燥性鼻炎という診断結果を受けました。乾燥性鼻炎は「ドライノーズ」と呼ばれています。
ドライノーズは、ドライアイ(目の乾燥)やドライマウス(口の乾燥)に比べてあまり馴染みが薄いですが、今はどんどん認知されつつあります。
ドライノーズは鼻がむずむずするため、鼻をほじくったり掻きたくて仕方ない状態になります。ドライノーズはエチケットという部分もありますが、鼻の中を傷つけることになるため、鼻血が出やすくなります。
そのため、鼻が気になって日常生活にも支障が出るため、早めに対策をとりたいところです。
この記事では、ドライノーズの原因と対策方法についてお話していきます。
ドライノーズになる原因とは
ドライノーズは、乾燥した環境で生活する事でかかる事が多いです。
特に冬場は、空気が乾燥しているのと、室内でも暖房器具を使う事で水分が飛ばされて乾燥されます。
また、近年は気密性の高いマンションやオフィスが増えており、季節を問わず一年中、乾燥状態になりやすい環境であるため、冬に限らず一年中ドライノーズになる可能性があることを認識しておく必要があるかと思います。
また、ドライノーズは、乾燥以外にも体質でなる事もあるため、アレルギー治療薬の使用でも発症することがあります。
ドライノーズの症状とは
私も、ドライノーズ(乾燥性鼻炎)と診断を下されるまでは、普通の慢性的な鼻炎と思い込んでいましたが、よくよく考えて見ると、慢性的な鼻炎の時は鼻水が大量に出ていたのですが、ドライノーズの時はひたすら鼻が痒い状況でした。
ドライノーズは普通の鼻炎と違う症状の特徴がありますので、ドライノーズの症状をきちんと知る事で、対策も練りやすくなるため、この際、しっかりと把握しましょう。
ドライノーズは、鼻の中の粘膜の分泌が十分にされず、鼻の中が乾いてしまうのが大きな特徴ですが、以下のような症状が出ますと、ドライノーズの可能性が高いため最寄りの耳鼻科できちんと診察してもらってください。
・鼻をかむと鼻血が出る(テッシュに赤い血が着く)
・鼻のかゆみが頻発
・鼻の中がチクチクしたりむずむずする
・鼻の中がカピカピしている
ドライノーズは、鼻の粘膜の分泌が十分でないため、細菌など外部のウィルスから守る事が出来ません。そのため、これらの症状が悪化しますと、鼻の中にかさぶたができたり、出血や炎症を引き起こす事もあります。
ドライノーズの対策方法とは
ドライノーズの対策は、とにかく鼻の中を乾燥させない事が第一です。
そのため、次に紹介する方法は誰でも簡単に実践する事が出来るので、ドライノーズ対策もしくはドライノーズになった方もこれ以上症状を悪化させないためにも、是非取り入れていただきたいです。
入浴
ドライノーズに限らず、風邪や花粉症にかかって鼻づまりがひどい時にお風呂に入りますと、一時的に鼻の通りがよくなります。
これは、浴槽内は非常に湿度が高いため、浴槽でた水蒸気を鼻が吸い込む事で、鼻の中に潤いをあたえて粘膜の分泌を促してくれるからです。
お風呂の温度や入浴時間に関して、人それぞれ体質や好みがあるため一概に言う事は出来ませんが、出来るだけ水蒸気をたくさん吸収するには普段入るお風呂の温度より気持ち0.5~1℃くらい高めで、少し長めに浸かると良いと思います。
私の場合は、冬は42℃で入る事が多いため、42℃より少し高めで、10分前後は浸かるようにしています。
食塩水でスプレー
花粉症や慢性鼻炎にかかった方は、市販の点鼻薬を用いる事が多いと思いますが、ドライノーズも鼻の中の粘膜に直接水分を与えるという点では、スプレーを使う事は効果があります。
私も経験があるのですが、市販の点鼻薬やドライスノーズ専用スプレーを購入する時に、種類が多すぎてどれを使うのが良いか判断に困る事が多々あります。
そのため、自分でドライノーズ用のスプレーを作る方法もあります。
人の体内は一定の塩分濃度で保たれているため、よく病院の点滴などで使用される生理食塩水を自分で調製して、スプレーとして使用する事が出来ます。
生理食塩水は0.9%の濃度であるため、4.5gの食塩水を500ccの水に溶かしてよくかき混ぜると良いです。塩は小さじ1杯が5gであるため、小さじ1杯よりやや少なめにするとちょうど良いです。
生理食塩水を作る上で一番注意しなければいけない事は、殺菌させるために、水は必ず沸騰させて冷ましたものを使うようにしてください。もちろん蒸留水(フィルターに通した残留物がない水)を使用するのがベストですが、わざわざ購入するのも大変ですので、お湯を沸かして冷ましたものを使うのが一番簡単に出来ます。
まとめ
ドライノーズ対策は、スプレーとお風呂に入る事で、鼻の中の粘膜に潤いを与える事が一番です。
ドライノーズになりますと、特に冬場は風邪やインフルエンザの感染にもつながるため、きちんと事前の対策、治療をおこなうようにしましょう。
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