冬になると、冷え切った体を温めるために、温かい飲み物を頻繁に飲むようになります。
しかし、温かい飲み物を飲んでも、思っているほど体が温まらないと感じた事はありませんか?
その原因は、温かい飲み物を飲めば体が温まると勘違いしているからです。
実は、温かい飲み物を飲んでも、逆に体を冷してしまう飲み物が多くあります。
温かい飲み物を飲んでいるのに体を冷やすと言われても矛盾しているように思いますが、飲み物を飲む温度を上げても、飲み物自体が体を冷やす効果があれば体は冷えます。
この記事では、本当に体を温める飲み物と体を冷してしまう飲み物についてお話したいと思います。
温かい飲み物で体が冷えてしまう理由とは
どんな飲み物でも、温かくして飲むと体の中にダイレクトに入るため体は温まります。
しかし、本当の意味で体の芯から温めないことには、一時的に体が温まったと感じて終わってしまいます。
そのため、体を冷やす効果がある飲み物を飲むと、体が温まった状態から通常に戻るだけならまだ良いのですが、体を冷やす飲み物を飲み続けると、体が温まりにくい体質になる可能性があるのが怖いです。
この状態にならないためにも、体を芯から温まりたいと思った時に、温かい飲み物、冷たい飲み物で判断するのではなく、体を温める飲み物、体を冷ます飲み物で判断してください。
体を温める飲み物の特徴とは
飲み物の色が濃い
科学的根拠はありませんが、濃い色の飲み物は体を温める効果があるのが多いです。
寒い時期、寒い場所で収穫される飲み物の原料
これに関しても科学的根拠はありませんが、不思議な事に、寒い地域で育つ原料を用いた飲み物は体を温める効果に優れている物が多いです。
私の主観になりますが、生物や植物も、寒い時期に旬を迎えたり寒い地域にあるものは、本能的に寒さから身を守るために、自身を温かくする成分を出している可能性が高いです。
発酵飲料
発酵とは納豆やヨーグルト、醤油など微生物の働きによって、もとの食材から変化して別の食材に変わる事を言います。
発酵には体内酵素を活発にする働きがあり、体内酵素は消化、吸収、代謝の働きを促進させますが、働きを促進する事で熱が発生するため、結果として体を芯から温めてくれます。
体を温めてくれる飲み物とは
下記に体を温めてくれる飲み物をまとめました。
・ウーロン茶
・紅茶
・黒豆茶
・ほうじ茶
・赤ワイン
・日本酒
・紹興酒
お酒の場合、熱燗で一杯飲んで体を温める方法がありますが、お酒を飲むと血の巡りがよくなるので、体が一時的に温まったように感じるため一定の効果はあります。
そのため、日本酒を熱燗で飲むのは理にかなっていますが、いくら体が温まっても、お酒の飲みすぎは健康に害であるため、ほどほどにしてください。
体を冷やす飲み物の特徴とは
体を冷やす飲み物は、先程の体を温める飲み物の特徴の真逆と言う事になります。
つまり、色の薄い飲み物、暖かい場所で採れる材料、発酵していない飲料という事になります。
体を冷やす飲み物とは
下記に体を冷やす飲み物をまとめました。
・ジュース
・牛乳
・豆乳
・コーヒー
・緑茶
・白ワイン
・ビール
ジュースは色の濃い飲み物であるが、濃い色の正体が着色料であるため元の色が薄く、分類上は体を冷やす部類に入ります。
ビールは発酵しているため、体を温める効果があると想像が出来ますが、その前にビールを温めて飲む人はまずいないため、発酵している発酵していないはほとんど関係ありません。
緑茶とコーヒーは日本人が最も飲まれている飲料のひとつで、冬になると温かくして飲む機会は多いと思います。
しかし、残念ながら緑茶もコーヒーも体を冷やしてしまいますので、寒いからという理由だけで飲むのは危険が高まります。
最後に
ホットコーヒー、熱い緑茶、ホットミルクのラインアップを見ますと、体の芯から温まりそうな雰囲気を醸し出していますが、実はすべて体を冷やす飲み物になります。
そのため、今回紹介した飲み物をきちんと区分が出来るようになる事で、効率よく体を温める事が出来ます。
しかし、いくら寒さ対策だとしても、冬にコーヒーや緑茶を全く飲むなという訳では無く、何事もほどほどであれば気にする必要はありません。
その他、寒さ対策について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。