冬の寒い朝、通勤時や買い物に出かけようと車に乗ろうとした時に、車のフロントガラスに霜が降りていて、朝からバタバタした経験が誰しもあるのではないでしょうか?
できることなら、事前に霜対策が出来ていれば、朝からバタバタする事もありませんし、何より寒い中、霜を除去する作業するのはつらいですし、早く車の中に入りたいものです。
この記事では、霜が降りる条件を知る事で、車のフロントガラスの霜対策に役立っていただけたらと思います。
霜の正体とメカニズム
まずは、霜とはそもそも何なのか説明したいと思います。
水は、0℃を下回ると氷になりますが、霜は気温が下がり、物体の表面が0℃以下になった時、空気中に含まれる水蒸気が水にならずに直接氷になる昇華現象がおこり、氷の結晶として物体の表面に付着する事です。
しかし、氷の結晶と聞きますと、雪を想像すると思いますが、雪は空気中の水蒸気が大気中で氷の結晶が出来て、そのまま地上に降る事です。
霜は物体の表面に氷の結晶が出来る現象であるため、メカニズムはほぼ一緒ですが、結晶が出来る場所が違います。
つまり、車のフロントガラスに霜が付くのは、寒さでフロントガラスが冷やされるため、空気中の水蒸気が氷の結晶となって付着されるからです。
霜が降りる条件とは
気温が4℃以下
他のサイトでも記載されていますが、気温は地面の温度ではなく、地面から1.5mの高さの温度の事を指します。
気温が4℃以下の場合、地面付近は氷点下になる事が多いため、霜が降りやすくなります。
前日の夜の天気が晴れ
霜が降りる時は、前日の夜は快晴です。
その理由は放射冷却の影響によるものです。
湿度が高い
霜の正体が空気中の水蒸気であるため、湿度が高いと言う事はそれだけ大気中に含まれる水蒸気の量が多いため、霜が降りやすくなります。
そのため、いくら寒くても湿度が低いと霜が降りない事はありますし。
冬はもともと湿度が低いため、実は霜が降りる頻度は想像以上に少ないという事実があります。
車のフロントガラスの霜対策とは
車のフロントガラスに霜が降りるのを防止するには、前日の行動がとても大切になってきます。
凍結防止シートをかぶせる
凍結防止シートは近くのホームセンターやカー用品店で普通に売られていますので、フロントガラスにかぶせます。
凍結防止シートは、単純に空気中の水蒸気がフロントガラスに付着しないようにするのが主な役割です。
そのため、どれだけフロントガラスが冷えていても、空気中の水蒸気が付着しなければ霜が降りる事はありません。
フロントガラスを綺麗にする
凍結防止シートをかぶせても、かぶせる前に水蒸気が付着していては意味がありません。
また、霜はフロントガラス表面についた小さな汚れに付着しやすいため、フロントガラスを綺麗にする事はかなり重要である事が分かります。
一番理想の形は、フロントガラスを綺麗に拭いた後に、ガラスコーティングをして水をはじく処理をする事で、水蒸気が付着するのを防いでくれます。
フロントガラスに霜がついた時の対応について
いくら万全に霜対策をしても、フロントガラスに霜が降りる事はどうしてもあるかと思います。
そこで、フロントガラスに付着した時の対応についてもお話していきます。
エンジンスターターの利用
エンジンスターターとは、離れた場所でもリモコンを使用してエンジンの始動・停止ができる製品であり、寒い日にエアコンをONにしておく事で、車内が暖かくなるだけでなく、その温度でフロントガラスの霜も除去する事が出来るため、一石二鳥です。
しかし、あらかじめエンジンをかけるため、環境や燃費が悪くなるなどのデメリットがありますし、エンジンスターターを購入したり、設定をしなければいけないため、エンジンスターターを持っていない人からすれば、色々と面倒臭いかと思います。
ぬるま湯をかける。ただし熱湯はNG
霜を取るために一番考えられる方法だと思います。熱湯をかけたほうが素早く霜が取れそうなイメージがありますが、それ以上にフロントガラスに負担がかかるためお勧めできません。
冷え切ったフロントガラスに熱湯をかけますと、温度差がありすぎてフロントガラスが割れてしまう可能性があります。
ぬるま湯の場合は、熱湯よりは正直時間がかかってしまうのが難点ですが、その場合は、エンジンをかけながらぬるま湯をかける事で効率良く霜を取り除く事が出来ます。(私が一番推奨する方法です)
解凍スプレーや霜取り用のヘラを使う
私も、富山に住んでいた時に使用していたのですが、解凍スプレーはコストがかかりますし、霜取り用のヘラは正しく使っていてもどうしても傷がつく場合があるような印象でした。
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