お風呂に入る事は、体を温めるだけでなく、一日の汚れや疲れをとってくれるなど、最高に気持ちいいものです。
そして、浴槽に入浴剤を入れる事でよりこれらの効果を高めてくれる働きをしてくれます。
入浴剤はスーパーやドラッグストアー、ホームセンターなどで普通に購入する事は出来ますが、冬の大掃除で活躍する重曹やクエン酸を使って、手作り入浴剤を作る事が出来るのはご存知でしょうか?
市販の入浴剤を使うのも勿論、入浴の効果を高めてくれるので問題ありませんが、もし重曹やクエン酸が余って処理に困っている時などに、手作りの入浴剤を作って使用する事も出来ます。
しかし、重曹やクエン酸を入浴剤として使用するのに抵抗がある方もいらっしゃると思いますし、本当に入浴剤としての効果があるのか疑問符を投げかける方もいらっしゃると思います。
この記事では、重曹やクエン酸を用いた入浴剤の作り方とその効果についてお話していきたいと思います。
重曹風呂の作り方
重曹風呂の作り方は、非常に簡単で浴槽に重曹を入浴剤としてそのまま入れてよくかき混ぜるだけです。
使用量の目安は体質にもよりますが、重曹はアルカリ性であるため、入れすぎると肌荒れを引き起こすため、浴槽サイズ200Lに対して大さじ2~3杯くらいが適量と言われています。
実際におこなう場合は、大さじ1杯から始めてみて、肌荒れが起こらなければ徐々に増やしていくやり方が良いと思います。
重曹は掃除用と食用の2種類ありますが、入浴として使用する場合は、口に含む可能性はゼロとは言い切れないため、出来るだけ食用を利用するのが良いです。
しかし、大掃除などで使用した重曹を用いた場合でも、特に健康被害の心配はありませんし、実際に掃除用の重曹を口に含んでもそこまで大きな問題にはなりません。
重曹風呂の効果
重曹風呂には、大きく6つの効果がありますので、それぞれ説明していきます。
背中にきびの改善
皮膚の老廃物と脂分を乳化して洗い流す効果があるため、にきびの原因である毛穴の詰まった汚れを洗い流します。
体臭予防
体臭の臭いは酸性であるため、アルカリ性の重曹に触れると中和され臭いを消してくれます。
肌を柔らかくする
新陳代謝が活発になることで、かかとの角質など固まった皮膚の部分を改善してくれます。
ピーリング効果
ピーリング効果とは、毛穴を綺麗にしてくれる事であり、重曹は皮脂汚れや角質を綺麗に落とす働きがあります。
毛穴が綺麗になる事で、血行がよくなり、毛穴が開くため、皮脂の黒ずみを綺麗にしてくれます。
浴槽が綺麗になる
単純に浴槽のお湯自体が洗浄剤であるため、浴槽内の汚れが大変落としやすい状態になるため、美肌効果と掃除効果で一石二鳥となります。
温泉気分を味わえる
温泉のpHは8.2と弱アルカリ性で、重曹のpHは8.4であるため、重曹風呂はアルカリ温泉水とほぼ同じpHであるため、肌に優しいです。
また、重曹は水に溶ける事で、カルシウムやマグネシウムといった金属イオンと結合(キレート効果)します。
その結果、普段のお風呂は硬度が高く硬さがある水道水で入浴していますが、重曹を入れる事で、水の硬度が低くなり、柔らかい水となるため、温泉のようななめらかさが出ます。
クエン酸風呂の作り方
クエン酸は酸であるため、重曹に比べて刺激を感じやすいため、重曹風呂より少し濃度を薄めにした方が良いです。
目安として浴槽サイズ200Lに対して、大さじ1杯より少し少なめに入れてください。そして、肌荒れが起こらなければ徐々に増やしていくやり方が良いと思います。
クエン酸風呂の効果
重曹風呂には、ピーリング効果やお風呂場の掃除にも使える以外に大きく2つの効果がありますので、それぞれ説明していきます。
疲労回復
クエン酸は、お酢や梅干にもふくまれており、2つの食材とも疲労回復効果がある事で有名です。
そのため、クエン酸風呂も同様に疲労回復の効果があり、肌から直接吸収されるため、食べるよりも効率よく疲労回復効果が得られます。
体臭予防
重曹風呂と同様に体臭予防効果があります。
クエン酸の場合は、臭いの基になるアンモニアと乳酸の生成を抑制してくれる効果があります。また、抗菌作用もあるため、雑菌の繁殖を防いでくれるため、体臭の予防に効果があります。
バスボムの作り方
重曹とクエン酸を混ぜると二酸化炭素が発生するため、バスボムとして使用する事が出来ます。つまり、炭酸風呂として楽しむ事が出来ます。
バスボムの作り方はかなり簡単で、重曹(大さじ2杯)とクエン酸(大さじ1杯)を混ぜるだけで、粉末入浴剤の完成です。
バスボムの作り方について調べて見ますと、重曹とクエン酸を2:1の割合で混ぜるのが一番効果が出るようです。
また、完成した粉末入浴剤に荒塩を混ぜる事で、血行促進と老廃物排出を促してくれます。混ぜる量は重曹と同量くらいで問題ありません。
炭酸風呂の効果とは
粉末入浴剤も基本的にはバスボムと同様の効果が出ますが、浴槽に投入したあとは、早めに入浴しないと効果が薄れてしまうため注意が必要になります。
炭酸風呂の効果は、重曹やクエン酸の効果と同様に美容効果がありますが、他にも以下のような効果が期待出来ます。
肩こり、腰痛がやわらぐ
血液量が約1.5倍になり、毛細血管の働きが活発になる事で、血行がよくなるため、肩こりや腰痛をやわらげる事が出来ます。
血圧低下
血管が広がるため、血圧が下がります。
筋肉痛、関節痛をやわらげる
代謝が活発になるため、筋肉痛や関節痛の原因となる乳酸を減少させることが出来ます。
お湯が冷めにくい
炭酸風呂は、通常のお湯と比べて約3倍近くの保温力があるため、お湯がさめにくいため、体が温まりやすくなります。
最後に
重曹とクエン酸を用いた入浴剤は、単独で使用しても良いですし、バスボムとして使いたい方は混ぜても良いので、使い勝手がかなり良い薬品です。
しかし、重曹もクエン酸もアルカリ度、酸度はそこまで高くないため、体に大きな害はないとはいえ、毎日の使用は避けたほうが良いです。
そのため、1週間に1~2回など期間を空けながら、重曹風呂、クエン酸風呂、炭酸風呂をそれぞれ楽しむと良いでしょう。