飲み会シーズンが多くなりますと、連日お酒を飲む機会が増えるため、二日酔いの心配をされる方は多いと思います。
飲み会シーズンは忙しい事が多く、翌日に引きずらないように、二日酔いになった時の対策も大事ですが、それ以上に二日酔いにならないよう事前に予防する事が非常に大切になってきます。
この記事では、二日酔いを事前に予防する方法についてお話したいと思います。
二日酔いを事前に予防する事の大切さについて
一般的に、二日酔いにならないためによくとる手段として、上手い事飲んでいるふりをしながらお酒の量を調整したり、飲み会終了後に水を飲むという方法が多いと思います。
もちろん、お酒の量を調整したり、飲み会後に水を飲む事は、二日酔いの対策に繋がりますが予防とまでは言えません。
そのため、出来るだけ飲み会の前に、二日酔いの原因となるものを取り除いたり抑えたりする必要がありますが、飲む前の対策を行っている人は思っている以上に少ないように思います。
二日酔いになるかならないかの大きな分かれ目のひとつに、アルコールの吸収スピードについて意識しているかどうかが大きな鍵を握ります。
摂取したアルコールが体内に早く吸収されると、血液中のアルコール濃度が急激に上がり、その結果、酔いが早く回るため二日酔いになりやすくなります。
そのため、事前にアルコール吸収スピードを抑える行動をとれば、多少飲みすぎたとしても二日酔いになる可能性を低くする事が出来ますし、もしも二日酔いになったとしても、ダメージを最小限に抑える事が出来ます。
二日酔いを予防する方法とは
空腹時でお酒を飲まない
飲み会の場では料理も一緒に提供されるため、飲み会の前にご飯を食べる事に抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、二日酔いを予防するためにも、軽くで良いので何か食べ物や飲み物を口にしておく事をお勧めします。
空腹状態の時は、他に吸収すべき栄養が無い為、食べ物にしても飲み物にしても、摂取した栄養の吸収が早くなります。
そのため、空腹時にアルコールを摂取しますと、アルコールの吸収スピードが早まるため、血中アルコール濃度が急激に上がり、低血糖症も引き起こすため、少量でも酔いが早くなる傾向があります。
また、アルコールは体内にとって有毒であり、空腹の状態で胃にアルコールを流し込むと、胃の粘膜にダメージを与えてしまいます。
そのため、事前に軽く食べ物をとってから、飲み会に参加するようにしましょう。
また、どうしても事前に食べ物を取れなかった場合は、飲み会でお酒を飲む前に何でも良いので食べながら飲むなど、空腹状態でお酒を飲まなければ、多少は二日酔いの予防につながります。
飲む前に脂肪分を摂取
脂肪分は、胃ではほとんど消化吸収されず、十二指腸までいってはじめて消化が行われます。
また、脂肪分は他の食品と比べて吸収に時間がかかるため、アルコールの胃での吸収を防ぎ、腸でゆっくり吸収されるため、急激な血中アルコールの上昇を抑える事が出来ます。
また、脂肪分が胃に膜をコーティングする働きをしてくれるため、胃によるアルコール吸収を抑える事も出来ます。
こうした理由より、食事前に脂肪分を摂取するのが望ましいです。
具体的には、ピーナッツやくるみ、または、コンビニのミニサラダにオイルドレッシングをかけて食べるのも、効果があります。
一方で、飲み会前に牛乳を飲まれている方がいるかと思いますが、実は牛乳は効果が薄いという事実をご存知でしょうか?
確かに牛乳も乳製品で脂肪分を含んでいますが、その脂肪分が4%ぐらいしかないため、胃のアルコール吸収を抑えるまでの働きはほとんどしません。
そのため、他の食べ物を食べて飲み会に臨んでいるのと、ほぼ同じくらいの位置づけにしかなりませんが、飲むと血管を収縮させるため、頭痛を抑える働きがあり、二日酔い対策としては素晴らしい効果があります。
カテキンの摂取
カテキンは、緑茶に多く含まれている成分で、アルコールの栄養吸収を阻害する効果があります。
しかし、煎茶、玉露、抹茶にはカテキンは含まれないまたは微量のため、二日酔い予防・防止には効果はほとんど期待出来ません。
そのため、ダイエットなどで脂肪分を摂取するのに抵抗がある方は、緑茶を飲む事をお勧めしますが、高濃度カテキンが入っているお茶を飲みすぎた場合は、肝機能障害を引き起こす可能性があるため、飲みすぎにご注意ください。
栄養ドリンクを飲む
二日酔い防止用ドリンクは非常に多くの種類があるため、どれを購入したらい良いのか迷う方は多いと思います。
一番有名なのは、ウコンが入った栄養ドリンクです。
ウコンは、アルコール分解時に生成されるアセトアルデヒドを分解する酵素が少ない人でも、分解能を高めてくれます。
さらに、肝臓の細胞活性化、肝臓での解毒機能が高まるため、アルコールからアセトアルデヒドの分解や、アセトアルデヒドからの分解を早めてくれる働きをもちます。
そのため、ウコンは飲酒前と飲酒後両方いける優良品で、二日酔い予防と対策両方に効果がある事が分かります。
最後に
今回は、二日酔いの予防に焦点をあててご紹介しましたが、しっかりと予防するだけでも、二日酔い対策も楽になるため、内容をきちんと把握して、少しでも二日酔いになる確率を下げるようにしましょう。