二日酔いの症状のひとつに、吐き気がありますが、胃で消化している食べ物が逆流するため、食道や喉が痛くなるため、かなり気持ち悪くなります。
また、吐き気を催した時に、我慢できるくらいであればまだ良いですが、完全に嘔吐物が出る状態の場合、吐いた本人もしんどいですが、周りの人に迷惑をかけてしまう事があるため、出来る事なら避けたいものです。
勿論、二日酔いになるまで飲まないのが一番の方法ですが、それでも飲み過ぎたり、少量でもお酒に弱い人は二日酔いになる事もありますので、二日酔いによる吐き気が止まらない時の治し方を知っておくだけで、飲み会の気分も変わってくると思います。
この記事では、二日酔いの吐き気を治す方法についてお話したいと思います。
二日酔いで吐き気と嘔吐を催す理由とは
二日酔いで吐き気や嘔吐を催す理由は大きく分けて2つあります。
一つは、アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲んだ以上の量の水分がおしっことして排出されます。
そのため、脱水症状になりやすく吐き気が起こります。
二つ目は、アルコールには、胃の活動を活発化する働きがあるため、胃酸が過剰に分泌し、胃酸過多の状態になります。
胃の活動が活発になるため、食欲が増して健康に良いイメージがありますが、それ以上に胃酸が分泌されるため、胃腸の不調、吐き気などを起こしてしまいます。
吐き気を催した時は水分補給が基本
吐き気の原因が、脱水症状と胃酸過多によるものであるため、吐き気を催した時は、基本的に水分をしっかり取る事が一番の方法です。
これは、完全に吐きそうな場合でも、少量でも良いので水分を取るようにしてください。
水分をしっかりとらないと、ただでさえ脱水症状に近い状態であるうえに、胃酸が逆流して食道を傷つけているため、状態としては悪くなるばかりです。
もちろん、普通に水を取れば吐き気を抑える効果はありますが、水分を取る際に、吐き気以外にも、二日酔いの状態を回復出来れば一石二鳥です。
そのため、水以外にも、体内に吸収されやすいスポーツドリンク、カフェインを含んでいる緑茶やコーヒーは頭痛の改善に有効で、肝機能を高めてくれる効果があり、100%果汁のジュースは糖分によって肝機能を働かせるためのエネルギー源になります。
これらの飲料を飲む事で、吐き気にプラスアルファーで二日酔いを治す事が出来ます。
また、水に食用の重曹を溶かして重曹水で飲む事で、アルカリ性の重曹水と胃酸の酸性が中和させる事で、吐き気を抑える働きをします。量は水200mlに小さじ1~2杯が目安になります。
吐き気に効くツボとは
二日酔いを改善する方法のひとつとして、肝機能を高めるためのツボを押す事をお勧めします。
肝機能を高めるツボは、合谷(ごうこく)と内関(内関)の2つあります。
合谷は手の親指と人差し指付け根の間、内関はこぶしを握ると2本の筋が出るので、手首の下、指2~3本の位置にある筋を押してやる事で、肝機能を高めてくれます。
民間療法としてのしょうがの効果
古くから船酔いの民間療法としてしょうがは効果があります。
そのため、二日酔いの吐き気にもしょうがを用いる事があります。
ただし、生姜を使う際に、市販の生姜チューブは生姜本来の成分が少ないため、生の生姜を使う事をお勧めします。
生姜をすりおろして生姜汁やスープとして飲んだり、お寿司についてくるガリでも多少効果が期待出来ます。
最後に
二日酔いによる吐き気を治す方法は、水分補給が優先になります。水分は水だけでなく、スポーツドリンクや緑茶、100%ジュースなどを飲む事で、吐き気以外の効果をもたらしてくれます。
それでも、吐き気を感じる場合は、ツボ押しをすると良いです。
他にも医薬品による治療もありますが、出来るだけ医薬品に頼らずに、最終手段として利用するようにしましょう。
勿論、医薬品を用いる場合は、薬局で薬剤師に聞きながら自分にあったものを選ぶようにしてください。