クリスマスに近づくにつれて、街中を歩けば、あちこちに飾り付けされたクリスマスツリーを目にすると思います。
クリスマスツリーに使われる木はもみの木ですが、家族や友人、恋人の家でクリスマスパーティーをする時に、本物のもみの木を購入して育ててクリスマスツリーとして飾り付けするところがあれば、お店で購入したプラスチックで出来たもみの木に飾りつけする所もあります。
それだけ、クリスマスツリーと言えばもみの木というのが当たり前の風習になっていますが、
・クリスマスにクリスマスツリーを飾る由来は何か?
・なぜクリスマスツリーにもみの木が使われているのか?
この記事では、このような疑問にお答えしていきます。
クリスマスツリーの由来とは
昔、北ヨーロッパ(ドイツ周辺)に住んでいた原住民がユールと言われる冬至の祭りでカシの木を焚き火をしながら飲食を楽しむという風習がありました。
そんな中、キリスト教の布教活動に熱心だったキリストは、原住民にキリスト教を信じるように働きかけていたのですが、原住民たちは樹木(カシの木)を信仰する風習があったため、受け入れる事をしませんでした。
それでも、キリストは原住民にキリスト教を信じさせたい思いで、原住民の樹木信仰を利用してカシの木からもみの木にすり替えて信仰を唱えていました。
もみの木は横から見ると三角形をしているので、キリスト教の教えである「父と子と精霊」の三位一体をもみの木が表していると、原住民に唱えて回り、ついに原住民をキリスト教信者にさせる事に成功しました。
こうして、もみの木はキリスト教のシンボルとなり、クリスマスにキリストの誕生日を祝う事が世界中に広がった事で、クリスマスツリーで使用する木はもみの木となったと言われています。
クリスマスツリーがもみの木である理由とは?
クリスマスツリーに使われているもみの木は、マツ科モミ属の常緑針葉樹です。
常緑針葉樹とは、葉っぱが針のように細長く、幹や枝に一年を通じて葉がついていて、一年中、緑の葉を見ることができる植物の事を言います。
正確には新しい葉が生えてくるのと同時に徐々に古い葉は落ちるため、葉は落ちているが一年中、緑の葉を見ることが出来ます。
そのため、一年中緑の状態を保っているため、強い生命力をもって一年中葉を茂らせる緑の姿は永遠を意味して、そこから神からの永遠の愛や、イエス・キリストが与える永遠の命を象徴している説があります。
もみの木以外でクリスマスツリーとして使われる木とは?
永遠の意味がクリスマスツリーの由来であれば、常緑樹であれば何でもいいのではないかという疑問が湧いてくると思います。
実際のクリスマスツリーではもみの木が一般的ですが、ゴールドクレスト(下の写真)という北アメリカ大陸のカリフォルニア海岸に生育するモントレーイトスギから品種化された常緑針葉樹もクリスマスツリーとして使用する事もあります。
まとめ
クリスマスツリーの由来で一番重要なのは「永遠」であり、そのシンボルとして一年中緑を維持している常緑樹が、生命の永遠と結びついているところから来ているのではないかと思います。
クリスマスツリーもですが、クリスマスそのものの由来は諸説が多いため、他サイトで見ても様々な諸説、憶説が飛び交っています。
普段のクリスマスでは、キリストやクリスマスツリーの由来を考えている人は少数だと思いますが、そもそも由来も多くの諸説があるためどれが正解不正解は分からないのが現状です。
諸説が多いからこそ、クリスマスツリーの飾り付け時に、クリスマスツリーの由来やもみの木を使う理由について、色々考えてみるのも、面白いかもしれません。