体の謎

PM2.5による体の症状と健康の影響は?対策についても解説

日本では、様々なサイトで「PM2.5」の飛来情報、観測情報を見る事が出来ます。

PM2.5の正体は粒子状物質で、非常に細かい汚染物質です。

PM2.5が発生する原因は?飛来する時期はいつ? 今までは、日本における飛来物質と言えば、「黄砂」でしたが、ここ数年は、「PM2.5」も飛来物質として認知されています。 し...

飛来情報を載せているということは、花粉や黄砂と同様に、PM2.5も非常に注意しなければいけないという事です。

そのため、体への症状や健康への影響を心配されている方も多いですが、日本で直接PM2.5を発生させている訳ではないため、いまひとつ意識が低い方もいるように感じます。

この記事では、PM2.5がもたらす体への症状や健康への影響、対策についてお話していきます。

PM2.5によって体におこる症状とは?

PM2.5は非常に細かい超微粒子であるため、花粉や黄砂に比べて、体の中に侵入しやすく、しかも肺の奥まで入り込みやすいため非常に厄介な物質です。

PM2.5が肺の奥深くに入ってしまうと、ぜんそくや気管支炎といった呼吸器系や循環器系、喉に非常に悪い影響を与えます。最悪な場合、肺炎や肺がんのリスクが高くなります

それ以外にも体に出る症状は以下のようなものがあります。

・目に出る症状→かゆみ、充血

・耳に出る症状→耳鳴り

・精神面の症状→気分が悪くなる

・頭に出る症状→頭痛

・喉に出る症状→かゆみ、痛み、違和感

・鼻に出る症状→鼻水、くしゃみ

PM2.5が健康に与える影響とは?

実は、PM2.5に対する危機感が低い理由の一つに、花粉症と似たような症状が多いのが考えられます。

ほとんどの症状は花粉症でも十分引き起こされ、しかも厄介な事にスギ花粉の時期と丸かぶりであるため、花粉症とPM2.5を勘違いする人は非常に多くいます。

花粉症は目のかゆみ、充血、くしゃみ、鼻水などしんどいですが、花粉症が原因で大病を患ったり死亡する事はほとんどありません。(花粉症でも蓄膿症の悪化による死亡も希ですがあります)

しかし、PM2.5はもともとが大気汚染物質であるため、体の中に入ると、最悪ガンを引き起こす可能性があるため、花粉症よりも何十倍、何百倍注意しなくてはいけません。

私も含めてですが、花粉症やインフルエンザ等はかなり注意を払いますが、PM2.5に注意を払う人はまだまだ少ないように感じます。

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PM2.5の対策は市販のマスクだけでは不十分である理由

PM2.5対策をおこなっている人のほとんどはマスクをしており、花粉症対策と兼ねている方も多いと思います。

しかし、PM2.5は2.5μmという非常に小さい粒子であり、花粉よりも小さい物質です。

そのため、花粉症対策のマスクをPM2.5対策に使う事は出来ません。

インフルエンザウィルスの方がPM2.5よりサイズが小さいため、インフルエンザ対策用のマスクをする方が良いです。

しかし、いくら表示上99%カットと書いてあっても、市販のマスクでは99%空気中の粒子をカットする事は出来ません。マスクのつけ方が悪いと60%以下になるそうです。

やはり、医療用のマスクを購入するのが一番ですが、市販のマスクは空気中の粒子は完全に防げませんが、大抵のウィルスや感染症の原因は、すでに感染している人のくしゃみや咳からのウィルスによってうつるため、そういう場合には効果があります。

マスク以外の対策方法について

マスクをするのが一番お手軽な対策方法ですが、空気洗浄機掃除機を使う方法もあります。

空気洗浄機や掃除機は100%の効果は実証されておりませんが、部屋の換気として、部屋の中にPM2.5を取り入れない、入ったPM2.5を外に出すという意識を持つ事は非常に大事だと思います。

また、PM2.5の飛散情報をサイトでチェックする事が出来ますので、PM2.5の飛散ピークである2月~4月を中心に定期的に見る事をお勧めします。

PM2.5は、環境基本法によりますと、「1年平均値が、1立方メートル当たり15μg以下であり、かつ、1日平均値が1立方メートル当たり35μg以下であること」とあります。

つまり、それ以下の濃度であれば必要以上に神経質になる必要はありませんが、あくまでも環境基本法に基づいているだけですので、それ以下の濃度でもPM2.5の健康被害に遭われる方は多くいる事は意識しなければいけません。

最後に

PM2.5は花粉やインフルエンザ、黄砂の時期とかぶるため、ほとんどの人は花粉やインフルエンザ対策に意識がいっているのが現状です。

しかし、PM2.5は汚染物質であるため、健康リスクとしては一番高くなります。

医療用のマスクと部屋の換気を定期的におこなうなど、基本的な対応が出来ていればそこまで神経質になる必要はありませんが、PM2.5の健康リスクについてきちんと向き合わなければいけないと思います。

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