食の謎

りんごの特徴を活かした正しい保存方法とは?

りんごは果物の中でもよく食べられ、秋から冬にかけて旬の長期保存が可能な果物です。

しかし、りんごを保存する時に、しばらく冷蔵庫に入れたら変色したり、他の野菜が熟しすぎたりと、保存方法によって悪影響を与えてしまう果物でもあります。

この記事では、りんごの正しい保存方法とりんごの保存状況による悪影響についてお話していきます。

また、りんごをより美味しく食べるための方法についても触れたいと思います。

知っておきたいりんごの基礎知識

まずは、りんごの保存方法を知る前に、りんごについて最低限知っておきたいことについてお話していきます。

温度変化に弱い

収穫後も呼吸し、水分を発散している

ポリフェノールが豊富に含まれており、空気中の酸素にふれると酸化酵素の働きで茶色に変化

エチレンガスを発生

つまりりんごを美味しく食べようと思えば、上の4つの特徴に気をつけて保存すればいいのです。

りんごの保存条件

湿度を高くして保存

りんごは収穫後も呼吸し、水分を発散するため、長期で保存すると、果肉成分を消耗し、水分が抜け、食味が悪くなります。(実がパサパサした状態)

そのため、出来るだけ乾燥していない状態で保存した方が水分の発散スピードを抑えることが出来ます。

湿度は出来るだけ80%以上の状態になるようにしましょう。特に冬は乾燥して湿度がかなり低いので注意が必要です。

低温状態で保存

りんごは、夜になって気温が下がると呼吸量が減ります。

低温状態に置くことで、りんごの呼吸を抑える事が出来るため、水分が発散されるのを抑える事が出来ます。

温度条件は0℃~4℃ぐらいが理想と言われています。

密閉保存

りんごは常にエチレンガスを放出しています。

エチレンガスは、他の野菜や果物を成熟させる効果があるため、食べごろの野菜や果物は早く腐ってしまいます。

そのため、他の果物や野菜に触れないためにも密閉保管が必須になります。

しかし、エチレンガスは青いバナナなど食べごろで無いものに関しては食べられる時間が短くなりますし、じゃがいもの芽の発芽を抑える役割があるため、決して悪い事だけでない事は押さえておいてください。

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りんごの保存方法

冷蔵庫の野菜室

冷蔵庫で保存する時に注意したいことは、冷蔵庫で保存してはいけません。

冷蔵庫は通常乾燥しているので、冷蔵庫ではなく乾燥が少ない野菜室に入れる事がポイントになります。

また、野菜室に入れる前にビニール袋に入れて口を閉じて新聞紙で包みます。

そうする事で、りんごの呼吸によって排出される余分な炭酸ガスや水滴を新聞が吸収してくれ、いっそう長持ちして、他の野菜や果物に与える影響を最低限に抑える事が出来ます。

保存期間は環境や状況にもよりますが、2週間~1ヶ月前後は可能です。

風通しが良い冷暗所

冷蔵庫に入りきらないりんごは、ビニール袋に入れて口を閉じて新聞紙で包み、冬であれば冷暗所にダンボールに入れて保存します。また温度変化に弱いので、出来るだけ暖房のきいた部屋から遠く離す事も大事です。

保存期間は、夏と冬でかなり変わってきますが、夏で2週間~1ヶ月前後、冬はもう少し長く保管することが出来ます。

しかし、長期保管する時は、保管環境を完璧にする必要があるため、2週間~1ヶ月を目処に食べていただくのが良いと思います。

食べかけのりんごの場合

りんごは、一度切ってしまえば、その部分からりんごに含まれるポリフェノール類(エピカテキン・クロロゲン酸)等が酸化してすぐに茶色に変色します。

変色を防ぐ方法として次のような方法があります。

・味をそこねない程度(水1カップ 、塩小さじ1/5程度)の食塩水に浸す

・レモン汁を加えた液に浸す

食塩は、酸化酵素の作用を抑える働きがあり、レモン汁はビタミンCが酸化を抑制する働きがあります。

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