ふとした時に手を見てみると、突然指の皮がむけている経験は誰しも一度は経験あるのではないでしょうか?
「指の皮なんて、普段からよくむけているしそんなに気にしていないよ」
と思われる方は多く、軽く考えられがちです。
しかし、指の皮がむける事は、見た目や清潔感が損なわれるだけでなく、隙間から菌が入り込む可能性があるため、きちんとした原因と知り対策を練る事は非常に大事だと思います。
この記事では、指の皮がむける原因と対策についてお話していきます。
指の皮がむける大きな原因とは
水虫
カビの一種である、白癬菌(はくせんきん)が、増殖することで起こります。
白癬菌は、高温多湿なところが好きで、蒸れやすい足の指の皮がむける可能性が高く、夏に発症する可能性が高いです。
また、水虫が原因の場合、よく出る症状は大きく分けて次の3つです。
・趾間型…指の間にでき、皮がふやけて、ただれる
・小水疱型…小さな水疱(水ぶくれ)ができ、赤くなる
・角質増殖型…角質の乾燥、皮膚が固くなる、皮がむける、ひび割れを起こす
さらに共通の症状としてかゆみが出るのも大きな特徴になります。
汗疱(かんぽう)
汗疱も、かゆみや小さな水ぶくれの症状が出るため、見た目は水虫の時とほとんど変わりません。
手足に、たくさん汗をかく多汗症の人に多く、あせもの一種になります。
幸いかどうか分かりませんが、水虫と違って、菌によるものではないので、人に移すことはないので迷惑はかけませんが、早めに皮膚科で見てもらうことを勧めます。
汗疱も夏に発生する可能性が高いため、夏に指の皮がむける場合は、注意が必要です。
自律神経の乱れ
指や手の皮が、季節の変わり目に限ってむける場合、自律神経の乱れによるものだと考えてよいです。
季節の変わり目は、温度変化が激しいため、自律神経にも大きな負担がかかります。
自立神経の乱れは、体調不良だけでなく、肌へも大きく影響するので、皮がむける原因が思い浮かばなくてもむけてしまうものです。
乾燥
冬の乾燥した季節は、肌の表面の油分が失われるため、バリア機能が失われ、皮膚が刺激に敏感になって、皮がむけてしまいます。
主婦湿疹
これも、乾燥で発症する理由とほとんど同じですが、主婦の方は食器洗い・洗濯物・料理・掃除等、水仕事を毎日しており、油や洗剤等に触れる事も多いです。
そのため、油や洗剤に含まれる界面活性剤などにより、肌の表面の油分が失われるため、手が荒れてしまい、指の皮がむけてしまいます。
冷え症
手足の指先は末端で、人間の身体で最も冷えやすい場所であり、冷えによって血液が滞り、指の皮がむける事があります。
女性や冬の時期に多いです。
栄養不足
先程も言いましたが、指先は末端にあるので栄養分が行き渡りにくく、その分肌を守る栄養素であるビタミンやマグネシウム、亜鉛等のミネラル群をきちんと摂取しないと、指の皮がむけやすくなります。
対策について
基本的には、バランスの良い食事、ストレスを溜め込まない、良質な睡眠など、健康に気をつかう事が一番の方法です。
逆に言えば、指の皮がむけやすい人は、自分の体に異常があるサインと見てもいいと思います。(一概にそうだと決め付ける事は出来ませんが・・・)
意識的に身体を冷やさないように、温かい食べ物を食べたり、生姜等身体の温まる食品を積極的に摂る事も大事になってきます。
また、乾燥状態を防ぐために保湿をしっかりする事と、水仕事や洗浄剤を使われる方は、手袋をするなどして肌を守る必要があります。
指の皮がむける事は、重要な病気の可能性は高くないですが、きちんとした対策をしていれば神経質になる必要な無いかと思います。